(PHP 5 >= 5.4.0, PHP 7, PHP 8)
SNMP::__construct — リモート SNMP エージェントへのセッションを表す SNMP インスタンスを作成する
$version
,$hostname
,$community
,$timeout
= -1,$retries
= -1リモートの SNMP エージェントとのセッションを表現する、SNMP インスタンスを作成します。
version
SNMP プロトコルのバージョン。
SNMP::VERSION_1
、
SNMP::VERSION_2C
あるいは
SNMP::VERSION_3
。
hostname
SNMP エージェント。hostname
には、オプションでコロンに続けて SNMP エージェントのポートを指定できます。
IPv6 アドレスでポートを指定する場合は、アドレス部を角括弧で囲まなければなりません。
hostname
で FQDN を使うと、その解決に使われるのは
PHP SNMP 拡張モジュールであり、Net-SNMP エンジンは使いません。
FQDN を指定するときに IPv6 アドレスを使うには、FQDN を角括弧で囲まなければなりません。
いくつか例を示します。
IPv4 (デフォルトのポート) | 127.0.0.1 |
IPv6 (デフォルトのポート) | ::1 あるいは [::1] |
IPv4 (ポートを指定) | 127.0.0.1:1161 |
IPv6 (ポートを指定) | [::1]:1161 |
FQDN (デフォルトのポート) | host.domain |
FQDN (ポートを指定) | host.domain:1161 |
FQDN (デフォルトのポート)、IPv6 アドレスを強制 | [host.domain] |
FQDN (ポートを指定)、IPv6 アドレスを強制 | [host.domain]:1161 |
community
指定された
version
に対応するセキュリティレベルを指定します。
community
の目的は、
SNMP のバージョンによって異なります。
SNMP::VERSION_1
|
読み取り専用パーミッションに対応する public 、
または読み取りと書き込みに対応する private
|
SNMP::VERSION_2C
|
読み取り専用パーミッションに対応する public 、
または読み取りと書き込みに対応する private
|
SNMP::VERSION_3
|
SNMPv3 のセキュリティ名。以下のうちの一つが指定できます:
noAuthNoPriv ,
authNoPriv (認証のパスフレーズと認証プロトコルが必須),
authPriv (認証のパスフレーズとプロトコル、そして、プライバシーのパスフレーズとプロトコルが必須)
|
timeout
最初のタイムアウトまでのミリ秒数。
retries
タイムアウト発生時の再試行回数。
SNMP::__construct() が例外を発生させるのは、 パラメータの数や型が間違っていたり未知の SNMP プロトコルバージョンを指定したりした場合です。
例1 ホストの物理的な位置を取得
<?php
$session = new SNMP(SNMP::VERSION_1, "127.0.0.1", "public");
$sysdescr = $session->get("sysDescr.0");
echo "$sysdescr\n";
?>
上の例の出力は、 たとえば以下のようになります。
STRING: Test server