各関数についてクイックリファレンスが記述されているので、 マニュアルを読み理解するノウハウは PHP の利用をより簡単にしてくれます。 例示やカットアンドペーストに頼るより、関数の定義(プロトタイプ)を 読む方法を覚えるべきです。やってみましょう:
注意: 前提条件: 型の基本的な理解
PHP は型についてルーズな言語ですが、重要な意味があるので、 型の基本を理解することは重要です。
関数の定義には戻り値が どんな型であるかが示されています。最初の例として、 strlen()の定義を考えてみましょう。
strlen ( string $string ) : int (PHP 4, PHP 5, PHP 7) strlen -- 文字列の長さを得る 説明 int strlen ( string $string ) 指定した文字列の長さを返します
| Part | 説明 | 
|---|---|
| strlen | 関数の名前 | 
| (PHP 4, PHP 5, PHP 7) | strlen()は PHP 4 と PHP 5、そして PHP 7 のすべてのバージョンで使用できる | 
| ( string $string ) | strlen() 関数の最初の(この場合は唯一の)引数が stringという名前であり
         それは文字列(string)である | 
| int | 関数が戻す値の型。ここでは整数型 (文字列の長さが数字で数えられている) | 
上の関数定義は、一般的な書き方では以下のようにも書けます。
     function name    ( parameter type   parameter name ) : returned type
多くの関数は複数の引数を取ります。例えば in_array()。 このプロトタイプは次のようになります:
      in_array ( mixed $needle, array $haystack , bool $strict = false ) : bool
    これは何を意味しているのでしょう? in_array() は
    boolean の値を返します。
    成功した場合は true(needle が
      haystack の中にある場合)、失敗した場合に false を返します
      (needle が haystack
      の中にない場合)。最初の引数は needle
      と名づけられており、それは多くの違った
      型をとることができます。その場合"mixed"と
      呼ばれます。
      needle (我々が探しているもの)はスカラー値(文字列,整数,
      又は float)でも、
      配列でもかまいません。
      haystack (対象を探す配列)は二番目の引数です。
      三番目のオプションの引数は strict
      と名づけられています。全てのオプション引数はデフォルト値を持ちます。
      デフォルト値が不明な場合、? と表示されます。
      strict パラメータはデフォルトでは boolean の
      false であるとマニュアルに述べられています。機能の詳細については
      各関数のマニュアルをご覧ください。
   
さらに、& (アンパサンド) 記号を関数のパラメータの前につけると、 そのパラメータをリファレンス渡しにすることができます。
       preg_match ( string $pattern , string $subject , array &$matches = null,
       int $flags = 0 , int $offset = 0 ) : int|false
     この例では、三番目のオプションのパラメータ &$matches
     がリファレンス渡しとなります。
    
より複雑なバージョンとの関係を有する関数もあります。以下が html_entity_decode() の例です。
これは、この関数が PHP 4.3.0 以降のバージョンでのみ利用可能であることを意味します。
